新潟旅行

ホテルの中も昭和レトロなんだけど、意外なほど古ホテルによくあるすえた匂いや、それをごまかすような芳香剤の匂いもなく快適。ベッドやソファのスプリングはまあ限界だったけど…。あと床に素足はちょっと躊躇するので、スリッパは持っていった方がいいかもしれない。水回りはまあ我慢できる程度のものだけど、ちゃんとお湯がでるし、水圧もあるので悪くない。というか一泊2900円だからな。

窓を開けると一面の田んぼ

以前は看板があった外観も(画像はwikiより)

最近撤去されたので怪しさが更に増している。

その代わりボロボロだった看板は掛け替えられていた。

左が1Fゲーセン入り口で、右の階段がホテル用。

ブロックガラスが割れているのも味わい深いけど、この25周年記念というのが既に2001年のことなので、100円の値上げで21年間特別企画継続中。

公衆電話完備

朝から地元のおっちゃんたちやライダーで賑わう中、チェックアウトがてら「北限のトースト」で朝食、トーストの自動販売機があるのは、新潟が北端らしく、この名前がある。昨日夜はチーズだったので、今回はハムにしてみた。

さて本日は新潟観光。新潟はB級博物館が多く、今回はそんな場所を訪ねる一日。

とはいえまだ新潟市には入っていないので、しばらく信濃川に沿って走って、休憩がてらコンビニに入ったんだけど、新潟ってデイリーヤマザキ(店内調理のパンや弁当がある方)がやたら多いな。羨ましい…。

これもなかなかに美味。

ということでまず最初は「石油の世界館」

今は入館無料だけど、窓口があるって事は、昔は有料だったのかな。

中はこんな感じで、真面目に石油の話をしている。

新潟で石油?とも思ったけど、この辺りは江戸時代から原油を産出したらしい。日本で若干石油が取れるのは知っていたけど、江戸時代からそれを利用していたとは知らなかった。

ぬるっと見学して、外に出ると若干の遺構が残されている。

まあこんな感じのものが多く、特に興味深いものでもないんだけど…

男の子的に配管は萌えるな。

すぐ近くに中野邸記念館があって、豪邸と紅葉が見事な場所らしいんだけど、石油で儲けた大富豪の家を観るのに、貧乏人から入場料取るのが許せないのでパス。

相変わらず心が狭いのである。

次に向かったんだけど、途中そこら中に暴風柵がある。

この左の折りたたんであるやつなんだけど、これって田畑を守ってるのか、車を守ってるのかどっちなんだろう…。

ということで、新津鉄道資料館に到着。シゴナナと200系がお出迎え。

入場。

市営の資料館なんて、三大鉄道博物館には遠く及ばないと思っていたんだけど、これが意外と内容の濃い展示で満足。300円は安い。

引き上げ列車のプレート、直江津機関区だから、それこそ新潟港に船が着いたのかしらと思って調べてみたけど、ロシアからの引き上げも舞鶴がほとんどだったらしい。(約46万人)ちなみに岸壁の母のモデルも舞鶴。なので特に新潟と関係があるわけじゃないのかな。

お前昔からこの顔だったのか…。

野外展示も充実してるんだけど、正直地域的にも時代的にもなじみのない車両ばかりなので、個人的な興味はイマイチだ。

まあでもE4系は乗ってみたかった。

充分堪能したので、またしばらく車を走らせて新発田方面へ。しかし、新発田と書いて「しばた」と読ませるのは、DQNネームと同じぶった切りじゃないのかと思ってしまう。どう考えても「しんぱつでん」とか「にいはったん」だろ。

昼過ぎに到着したのが白壁兵舎。明治に作られた陸軍の駐屯地で、歩兵大16聯隊の兵舎だったところを、広報資料館として自衛隊が管理している。

歩兵大16聯隊って強いことで有名で、それが故にガタルカナルなどの激戦地へ送られたりした聯隊。

内部は展示館になっていて、二階が旧軍に関するもの、一階が自衛隊に関する展示となっている。

落ち着け、長谷川w

建築的にも和洋折衷の歴史的価値の高い建物らしい。

外にはヘリが展示してある。カイユースってやつだな。いつの個体か分からないけど、とっても綺麗な状態なのは流石だ。

売店を眺めて緑茶でも買おうかなと思っていたら、どうやらこれを買うことで殉職した自衛隊員の家族支援になるらしい。

自衛隊員は戦死してないだけで殉職した隊員は2000人以上いる。値段も普通に安めだし、どうせ飲むし、車で来ているということで箱買い決定。

税込み110円

何か機会があったらまた買おう。

箱買いしたので売店の人が台車に乗せて駐車場まで運んでくれたんだけど、私の車が名古屋ナンバーなのを見て、「昨日も名古屋からお越しの方いましたよ」といわれて少し雑談。それで昨日長岡に入ってからここに来たというと、「ああ、では山本五十六記念館にも行かれたんですね。」と笑顔。

え?そんなのがあったの?

「いや〜時間が無くて行ってないんですよ〜」と引きつりながら答えて、スマホググると確かにある。でもこの時間から走っても閉館までには間に合わないことが分かって、あきらめて次回の課題とすることに。

よって予定通り新潟の市街地に入って「みなとぴあ」を目指す。

まずは旧税関庁舎

先ほどの白壁兵舎が和洋折衷だったのに対してこちらはなんちゃって西洋風。一瞬西洋建築に見えるけれど近くに行くとお城の建築とそれほど差は無いのが面白いところ。(擬洋風建築と言うらしい)

確かに中は純和風。

作画崩壊した階段も。

中は見るところもほとんど無いので外観だけを楽しむところかな。

続いて本館の博物館。ここだけ有料。

なんで地方の郷土系博物館って無駄に立派な建物にするんだろうね。

この建物は移築でもなんでもないから、ドームにする必要とかないんだけど。

300円払って、まあ300円だわなという展示を見て終了。実はここの公式ページ阿部寛と張り合える出来なので観て欲しい。

第四銀行舎と石倉を観て観光終了

周りは公園になってるんだけど、天気のいい土曜日なのに人がいない。

じゃあ次行くかと対岸へ。

へー、写真撮ってる若い娘がいっぱいいるぞ。新潟って意外と賑わってるじゃんとか思ったんだけど、どうも様子が違うし、なんかとんでもない渋滞が起きてる。

駐車場に入れてホテルの人に聞いたらどうやら今日はHey! Say! JUMPの公演があって、ちょうど一部二部の間の時間だったみたいだ。日頃そんなに悪い行いをしているわけではないと思うんだけど、なんでこういうのピンポイントで引き当てるのかねぇ。

で、新潟県万代島美術館に来たのはこれ。

午前中の石油の世界館でチラシを見かけて、ググったらしばらく名古屋の予定はなさそうなので、ついでに見学。

まあそれなりの値段取るので、展示内容は濃いめなんだけど、半分くらい「庵野秀明が好きだったもの」の展示だったりするし、言うほどエヴァとか興味が無いので、ほー最初は「残酷な天使のように少年よ凶器になれ」だったのか…とか位しか覚えてない。

実は庵野秀明とは学年が一緒なので、ウルトラマンシリーズで「帰ってきたウルトラマン」が一番というのはなんとなくシンパシー。グドンツインテールや、マットアローとかジャイロ格好いいものな。

マットジャイロなんてオスプレイと同じコンセプトだから凄いよなあ。

一通り満喫して、流石に腹も減ってきたので、中心街に向かうが、まだジャニ渋滞は解決していないので、それなりに時間がかかってしまう。

駐車場に車を駐めて、名古屋のスガキヤのポジション、「みかづき」にログインして、新潟のソウルフード「イタリアン」を始めて食す。

焼きそばの上にトマトソースがかかっているだけのものなんだけど、刻み生姜がいい味出している。旨いんだけど郷愁なしでは、リピするほどのものでもないかなー。まあこのセットで660円は安いんだけど。

ソフトクリームまで食べて腹も膨れたので、歩いて次の目的地へ。

ここは有料にして受付のおねいさん置くほど大したものはなく、15分ほどで見学終了してしまう。情報館という割には情報が無かったわ。

さあぼちぼち宿に向かわなくてはと思って駐車場に戻る途中にバスターミナルをショートカットするといい匂いが…。

あ、ここも新潟ソウルフード店じゃん。どうしよう、今腹一杯だし…。

まあ喰うしかないよね。新潟なんてもう一生来られないかも分からないし。

公式に嘆いている通り、そば屋なのにカレーしか注文がない店、そして店名もないので「バスセンターのカレー」と呼ばれているもの。

小でもこのボリューム、今はありがた迷惑。ちなみに福神漬けは勝手に載せられる。

黄色いのでお子様カレーっぽいのかなと思ったらさにあらず、普通にピリッと旨いカレーだった。バス待ちの時にこの匂いかがされたら、新潟県民もそりゃ喰っちゃうよな。

限界をほぼ超えながらも何とか完食して、ここは水よりも炭酸系の方がかえって優しいなと思い、なぜか氷点下の三ツ矢サイダーを買う。

時間内だったんだけど言うほど冷えてもいなかった。

車に乗って、ズボンを緩めて宿泊地の野沢温泉村まで一直線。20時半にはホテルにチェックイン。ユートピアという所で、「湯〜トピア」みたいな安易な名前にしなかったところを評価してここにした。

…わけもなく、単純に安かったから。部屋も綺麗で、直前予約で朝食付けて8,268円ならお買い得。

ここは内湯はなくて、近所に13箇所ある小さい外湯を回って楽しむタイプの温泉宿。ここで長時間のドライブの疲れを癒やす作戦で、早速外湯周り。

…そして30分ほどして帰ってきた。

うん、誰が悪いわけじゃないんだけどさ、私には湯が熱すぎるわけよ。とても浸かれるような熱さじゃない。周りの人は温泉プロなのか平気で入っているんだけど。

しかも一つ一つが小さいから、湯船が一つの所がほとんどで、勝手に水で薄めるわけにもいかず、3つほど外湯を回ったがすべて同じ状態だったので諦めた。

…上手くいかんのう('A`)

帰ってきてから飲み物の自販機がないことに気がつく。それ以前にちょうど小銭を切らせていて、万札しかない状態。コンビニエンスストアという夜7時に閉まる店しか近所にはないので、結構なピンチだったんだが、考えてみたら新潟でお茶のペットボトルを箱買いしてたわw

ということで、なんとか喉の渇きに苦しむことなく就寝。