金沢観光?

8時に起床して、日頃食べない朝食を食べて(食堂に個々に用意してあるパターン)温泉入り直してうだうだ。金沢でそれほど用事がないので提督業をこなしていたら11時頃になってしまった。まあのんびり出来るのは連泊の特権だな。

泊まった旅館が金沢よりかなり北で、能登半島の付け根あたりなので、まずは着弾観測所跡を目指す。朝鮮戦争当時のアメリカ軍施設なんだけど金沢に向かう途中にあるので、まずは遺構巡り。

その道中「西田幾多郎記念哲学館」という看板を見つけて寄ってみることに。「鉄分」もそこそこ濃ゆいんだけれど、「哲分」もそれなりに濃ゆい私なので、確か日本哲学の元祖みたいな人だなということだけは覚えていた。

案内板を頼りにたどり着くと、それなりに車が沢山止まっているし、人も沢山いるから不思議だったんだけど、どうも同じ敷地にデイサービス施設があるようで、そこの人達みたいだ。

で振り返ってみるとなんか無駄にかっこいい構造物が。

ここからエレベータに乗って向こうがにある建物に行くみたいなんだけど、かっこいい割には割とメンテ全然されてない雰囲気。

まあ潮風吹きさらしの立地だからサビとかは仕方がないのかもな。


 

なんか立派すぎね?

かほく市ってカネあるのかなと思って入館したら、普通に入場料取られた。まあ300円なんだけど、入館料でメンテできる規模じゃないから、地方特有の箱物で入館料とか考えていないと思ったので、ちょっと意外だっただけ。

当然平日のこんな時間誰もおらず、貸し切り状態なんだけれど、展示自体は私には面白い。哲学が云々より、明治の頃の偉人って、人となりがちゃんと伝わってるし、写真も残っているのでイメージしやすいんだよね。

この頃の大学の先生やってみたかったわ。(まあこの頃だと私ごときがなれないけどさ。)

無料だったのでカードをもらってきたんだけど、イマイチピンとこないな。

5階が展望室らしいので上がってみたんだが、割と狭い空間で、景色が特に良いわけでもなく、パノラマ展望なのに見える景色はこんな感じ。

下にあるカフェで飲み物を買えばここでくつろげるらしいけれど、近所じゃなけりゃわざわざここで哲学について考えながら景色を見たりしないわな。

公園になってるんだけど、人影なし。まあ天気は良くはないんだけど、雨も降っていないんだけどなあ…。

ということで当初の目的地の着弾観測所跡へ。

結論からいうと、ここ見つけられなかった。

廃墟系のページと、住所はあらかじめ控えていったんだけど、住所の示す範囲が広くて、ナビもあてにならなかったっず。

後からググマで丁寧に検索したら分かったんだけど、看板が逆方向からしか見えない位置にあったので、見落としてしまったみたいだ。

まあ優先順位は低いのでまた今度機会があれば訪れてみようと思う。

んで第二の目的地「香りん寿司

元々金沢で30年ほど前に行った「UFO寿司」をずっと探しているんだけれど、情報がないので、なんとなく位置的にここじゃないかと思って訪ねてみた。もちろんUFO寿司というのは店名ではなくて、その当時の店で配っていたマッチにUFOがデザインしてあったから。よって店名が分からないから探しようがないんだよなあ…。

店の中に入ると、割と記憶に近い店内の配置。しかも昔からやっていると言うことだからここかなと思って、思い切って聞いてみたんだけど、マッチは昔あったけど、UFOはなかったと思うとのこと。残念だがどうやらここではなかったみたいだ。

でもうれしい誤算だったのが、割と安い寿司店で外国人観光客を意識している店にもかかわらず、ものすごく旨かったのだよ。今度金沢に来たら夜ゆっくり行きたいと思う店だった。超おすすめ。

これ全部じゃないけど、イチハンセットで適当に8巻+巻き寿司で1000円。というか基本どのメニューでも1000円を超えない。思わず追加で何貫か追加しちゃった。昨日の雪辱を果たした気分だわ。

さてお昼もすんで特に急ぐ用事もなかったので、そのまま金沢城公園へ。

ぶらぶら歩きながらそのまま兼六園へ。若干食傷気味だけど、まあ写真を撮るというビヘイビアを今回は備えているので、入場料払って園内へ。それなりに人が多い中、写真撮りながらふと思った。2月の兼六園ってこのイメージじゃんね?

で、なにこれ。

天気が悪いのもあって、もう春だよなこれ。実際気温は15°くらいで汗ばむくらいだったし。

無駄に写真を撮りながら移動していたら、石川県立伝統産業工芸館の入り口が園内にあったので、見学してみる。

あまり興味を引くようなものはなかったかなあ…。

あ、ガハラさんと思ったり、

これ年賀切手だな…

と思ったりしたくらい。

兼六園に戻って梅の木ゾーンで写真を撮ってみたんだけれど、どう切り取っていいか全然分からん。やっぱりカメラを趣味にしている人って凄いんだなあと思う。

なんやかんやで兼六園の見学を終えて、坂を下ったら、普通は21世紀美術館とか石川県立美術館へ行くのが王道だと思うんだけれど、ひねくれ者の私は次の目的地金沢県歴史博物館へ。

結構な坂道を上ったところで旧陸軍金沢偕行社が見えるんだが、残念ながら工事中。

歴史博物館は元々旧陸軍兵器庫の赤煉瓦の建物、なかなかに重厚である。

半田のカブトビールの建物とはまた違った風情があるねい。

内部の展示は私の好きな明治大正昭和が厚め展示で大満足。

建物自体もかっこいいし、静かな空間なので、ここはもう一度ゆっくり来て見たいと思う場所だった。

組閣ごっこしたい!

再び坂を下って石浦神社。金沢で最も古い歴史を誇る神社だ。

昨日も同じような鳥居を撮った記憶ががが。

でも途中分岐とかカコイイ。

さていい時間になったので、メイン目的の金沢蓄音器館に移動。

そもそも金沢を選んだのはここに来たかったからなんだけど、蓄音器自体には一定以上の興味はないんだけれど、ここにはフィルモンがあるんだよなあ。

フィルモンとは国産のレコードシステムで、チューブみたいな帯に音を記録するもので、SP盤の時代に30分という長時間記録が可能、しかも音質も優れていた。記録原理はレコードと同じながら、テープっぽさもあるものだ。しかしながら3年ほどしか製造されなかったため、国産でありながら超レアアイテムになってしまっていて、是非見てみたかったのだよ。

多少館員の方を巻き込んでどったんばったんしてしまったものの、目的のフィルモンを見つけることが出来た。

ただこれでは実際にどう動いているのかさっぱり分からないので、色々と聞きたかったのだが、あいにく館長がお休みだったため、質問は後ほどメールですることにして退散。

歩きながら雰囲気だけでも味わうかと近江町市場の中を抜けて車に戻ろうとしたら、いい感じの酒屋があったので、金沢の地酒を3本ほど購入。

車に乗って晩ご飯にはちょっと早めだけど向かうのはグリルオーツカ

要はB級グルメハントンライスを食べるためだったんだけれど、注文の時に玄人気取りで「ハントン下さい」と言ったんだが、発音が違った。金沢弁だと最後が下がるんだよな。だからハントン→と行った時点でよそ者バレバレだ。ちゃんとハントン↓と言わないとな。

そういえばさっきの蓄音器館でも、「このホーンはかみ↓で出来ていて。」という発音で、一瞬“紙”だとわかららず、ご神体かと思ったぞ。

んでハントンライス

正直出来の悪いオムライスの方がまだマシというレベルだった。これだったら地元学生に勧められたチェーン店の「魚かし食堂」に行った方が良かったか…。

食い終わって外に出るとすっかり夜。あ、例のZEPP金沢の予定地見に行こうと思っていたの忘れてたわ。

まあ今から行っても暗くてよく分からないだろうから、旅行中にやることではないとは分かっているが、オートバックス屋さん行って、エンジンオイルの交換をしてみたり、ガソスタで洗車してみたりする。

ところで私、修羅の名古屋県で暮らしていて、それなりに運転の荒い自覚のある老害なんだが、金沢もベクトルが違うだけで、かなり運転荒いよな。特に雪国のせいか、センターラインをカジュアルにはみ出す癖が付いているので、交差点で左折したら逆走車両が突っ込んできた(そいつは右折車線にワープしたかったパターン)とか、歩行者の横1mない距離でも、一切減速せず突っ込んでくるとか、むしろ金沢の方が怖いわ。

いやーしかし私にしては歩いたな。

ゆっくりと戻って温泉に浸かって明日の下調べして就寝。

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