プチ豊田旅行
豊田の方でガイダンスがあったので、午前中にサクッとこなしてからプチ旅行。
思ったより遠かったけど、戦争中B-29が墜落した地点。慰霊碑が出来たのは2010年と最近のこと。
周りの森林が墜落現場感出してるけど、もちろん75年以上もそのままになっているわけじゃなく、いい加減に伐採しているだけで、遺構っぽいものは残されていない。
しかしB-29友好碑って、B-29と友好を結んでるわけじゃないから、言いたいことは分かるんだけどなんとなく引っかかる。
英語も直訳されてるな。
山道から分岐した細い道の先にあるんだけど、その分岐の所はこんな感じ。
いや、地面からB-29が生えてくるわけじゃないから。しかもわくわく事業って('A`)
(X)が気になる…。
昔は色々と掲示してあった編みたいなんだけど、現在はこれだけ。友好碑もそこそこ綺麗だったから、少し前にメンテしたのかもしれない。
代田実中尉が飛燕で体当たり攻撃を仕掛けて撃墜したんだけど、飛燕はもともと小型機の設計なので、武装が貧弱でそれぐらいしか攻撃方法がなかったとも言える。
実は飛燕での体当たり攻撃というのは割と行われていて、そしていわゆる「特攻」ではない。飛行機で体当たりなのに何を言ってるんだという話なんだけど、機体ごと不時着したり、落下傘で脱出して生還した人もいる。もちろんそのまま亡くなった人も多いので、特攻に近いっちゃそうなんだけど、少なくとも帰還を前提とした作戦。
実際代田中尉も落下傘で脱出して、その後住民に救助されているんだけど、降下時なのか戦闘中なのかは不明だけど、怪我が元で翌日亡くなっている。
一通り見終えたので、県道沿いの気になる廃墟を外側から観察。
廃墟マニアには有名な王滝楼というところ。旅館&結婚式場の跡で、1999年に廃業している。1970年代に作られたそうだけど、その割にはコンクリートむき出しの無骨な外見だなと思う。
味わいはまだ足りないけれど、ぼちぼち四半世紀放置されているので、いい感じに朽ちている。
左が旧館右が新館
香嵐渓の方に出て153号を南下するとすぐにとろろ庵出現
昼を喰い損ねていたので、ダイエット中ながらソバならいいかと立ち寄ってとろろそば。
国道ビューはなかなかに新鮮だった。
次に西中金の定期チェックでもするかと移動。
久しぶりに来ると結構様子が変わっていて、駅構内は西中金ふれあいステーションとやらになっていて、入れない。土日のみの営業のようだ。
調べたら2015年にこの形になったようだ。
国の登録有形文化財に指定されたからなのか、金持ち豊田市に合併したせいか、ちゃんと整備された広場となっている。
線路には砂利が敷き詰められて、歩きやすくなっている。
北側、ここから香嵐渓まで延伸できていれば違う未来があったのかも知れない。(当初は電化もされていた)
これが昔の西中金(写真は津島軽便堂写真館さんから)
実は駅とホームは移転していてちょうど電車分左に寄っている。
このまま線路跡は遊歩道として力石トンネルまで行けるようになっている。
左の空き地が本来残っていた方の線路があったところ。私が乗りに行った最終営業日の一日前の写真がこれ。
現在ある方のレールはこのときには撤去されているから、移転してから置き直したもので、実際枕木もない。
先に進むとこの辺りからレールの間にだけ砂利が敷き詰められている。
踏切跡
この距離から察するに、結構「勝手踏切」もあったんだろうなあ…
そうこうするうちに遊歩道が終わり柵がかかっている。
よくあるここから立ち入り禁止というわけではなく、イノシシの侵入を防ぐためだけにあるらしい。左の柵からくぐり抜けてきそうなもんだけど…。
更に進むと、もうこれ嵐山ですやん。
そこそこの距離歩くとトンネルの入り口は閉鎖してある。
腕白で済ましちゃいかんと思うけど、昭和ならではの緩さを短い言葉で表現するのも難しいので、こういう表現にしてあるんだろうな。
トンネルと言っても向こう側が見えるほどの短いトンネル。(40.23m)
さてこういうのは勢いで来るからいいんだけど、帰りがなかなか辛いのはいつものこと。
名鉄はJRと同じ1,067mmの線路幅で、近鉄や新幹線などの標準軌(1,435mm)と比べると狭いんだけど、不思議と線路を歩くとなんか広く感じてしまうのが不思議。
国道沿いに戻ると、立派なバス停というか転回場。
だけど週2日しか来ない予約制。100円は安いけど…
元々電車が走っていた町とは思えないんだけど、元々西中金なんてそんなもんの規模なんだよな。
ということで次のポイントへ移動。
ここは橋梁が架かっていたところ。その頃はあアスファルトになっていない方(土になってるところ)くらいの道幅しかなく、廃線後にすぐもう片方の橋台は撤去して道幅を広げてある。現在更に拡張工事が行われている模様。
んで、この橋台左の方から頑張れば登れるようになっている。
もちろんオフィシャルじゃないんだけど、こんな感じ。
で奥の方に進むとさっきと同じような雰囲気に。
トンネル入り口で行き止まり。
向こう側がさっきのぞいていた方。
さてそれでは今度は三河広瀬駅跡へいくかとUターンして、壁側に近づいたときに誤って側溝に足を踏み入れてしまう。
15cmほどの深さなので怪我などはなかったんだけど、今日は高校訪問から来ているからスーツ姿なのよ。それで革靴ごとズボンも泥だらけになってしまって、テンション爆下がり。
コンビニに入るのすらためらわれるので、探訪は中止にして、そこから一気に帰宅。
せっかく楽しかったのにーーー。