腑に落ちる

最近AV化の激しい漫画やラノベ。もちろんエロい描写が多いという意味もあるんだが、ここでのAV化は「手っ取り早く、現実には起きない妄想を作品にする」という意味。

今は異世界転生ものしか流行らないぐらいにブームではあるんだけど、それでも最近はなんかすっきりしない作品が多い。

まあ流石にラノベ読むほど心が広くないし、コミカライズされたモノをポチポチ読んでいる位なんだけど、というかいい大人が読むようなモノじゃないんだけどさ。

かわぐちかいじの「ジパング」や「僕はビートルズ」だって異世界ではないものの、過去に戻って現在の知識や装備で無双するというのは同じ。だけどそれなりに縛りがあったり未来の能力を使うことに葛藤があるわけさ。

この辺が面倒だったのか、ラノベでは異世界という全く違った(決まって中世のヨーロッパ風な)世界で現在の知識や装備で無双するのがお約束になった。読者層に合わせた判断とも言えるのでまあここまでは問題ない。

そんな中でもリゼロとかオバロとか幼女戦記なんかは上手く逆のバイアスがかかるような設定や構成を組んでいた。個人的にはオバロはここが弱かったので後半迷走していったように見える。

でも最近はそうじゃなくて、現世の時点ですでにチート能力を持っていて、異世界に行って勝手に凄く小さい世界を作ってしまう。なんか爽快感も何もない。これなんなんだと思っていたんだけど、ある書き込みがかなり腑に落ちた。

大分前の投稿だけど…

あー、思っていた違和感これか。読者に合わせすぎて(というか書いているのが読者と同じような層だから)異世界ものですらなくなっていたんだな。そりゃニートの妄想読まされても爽快感ないわ。