FM情報誌って言ったっけ?

jou専門誌って昔はよくあって、今から想像も付かないものでいえばFM放送の専門誌。エアチェックというFM放送をカセットテープに録音して音楽を楽しむという形態が一般的だったので、どの番組でどの曲がかかるかというのは重要な情報だったし、当時は生番組が少なかったので紙媒体でも放送予定が掲載出来た。

2週分の詳細な番組表がメインだったんだけど、雑誌としてはそれだけでは成り立たないので、オーディオ・カルチャー・音楽に内容を拡張し、最全盛期には4紙が全国展開していた。

FM Fan - 共同通信社 1966年創刊 -
2001年12月10日号にて休刊。 クラシック音楽系の記事が多かった。また、オーディオ関連の記事も多かった。

週刊FM - 音楽之友社 1971年創刊 - 1991年3月休刊
アーティストに注目した記事が多かった記憶…

FMレコパル - 小学館 1974年創刊 - 1995年休刊
若年層向けのイメージ。ビッグコミックの編集長が創刊したせいか、豪華執筆陣によるアーティストの漫画が人気だった。

FM STATION - ダイヤモンド社 1981年7月創刊 - 1998年3月休刊
最後発ながら、4誌の中でもっとも多くの売上げを誇っていた。鈴木英人のイラストを表紙に使用し、若者を中心に人気を得ていた。

ちなみにこういうテカテカ光沢紙吹雪西海岸のイラストは鈴木英人のもの。

これに人物入れて喋らせたら面白いんじゃね?って発想で始まったのが、ハートカクテルわたせせいぞうの方。

まあだから有り体に言えばわたせせいぞうはパクりなんだけど、保険会社の課長職を蹴って40歳で専業画家になったってのは、時代もあったとはいえすごすぎる。