探訪

明日仕事で八ヶ岳に行くことになったので、前日は前々から行きたかったところへ行くことにする。

まずは駒ヶ岳SAで腹ごしらえ。

駒ヶ根といえばソースカツ丼でしょ。(駒ヶ岳駒ヶ根

その後また100kmほど走って碓氷軽井沢ICを出る。そして第一目的地に到着。

浅間山荘。(が正式らしい。マスコミは“あさま山荘”を使用。)

言わずと知れた大事件の現場。1972年2月19日だからちょうど半世紀前だな。地下三階が増築されていたりするけど、基本的にはあのまま建っている。(事件当時は下から123階と呼んでいたので、その言い方だと3階建てが4階建てになっている。)

これが事件当時の浅間山荘。一番下は大きく空いている。

実際に見ると下の道路からかなり高いところに土台があり、こちらからのアクセスは撃たれに行くようなものだと分かる。

ちなみにこのポイントから振り返ると、反対側も急斜面で草木が生い茂っている。

もう一本上側の道路に面している方が入り口。

浅間山荘といえば、クレーン鉄球のイメージ。(あとはカップヌードルかな)なんとなくこんな感じで、こちら側から派手に鉄球ぶつけてたイメージがある同世代の人も多いと思うんだが…

実は、下側からだととてもじゃないけどクレーンは届かないし、木々にも邪魔される上に、簡単に狙撃されるので、鉄球で穴開けたのは入口側の2箇所だけ。

ガードレールの所から矢印の所に、数メートル先から鉄球ぶつけただけで、意外としょぼいのである。

まあ装甲車の後ろに置かないと撃たれるから、クレーン鉄球になったんだろうし、鉄球は手前側の屋根を壊すのにも使っていたんだけど、実際に行ってみるとこんなもんかとちょっとがっかりする。

ちなみに浅間山荘への行き方なんだけど、まずはナビにも載っている「軽井沢レイクガーデン」を目指す。ここは普通に一般開放されているので、バス通りから斜めに入ってゲート(無人)を抜ける。

地図の水色の部分が「軽井沢レイクガーデン」なんだけど、ここから先が私道となっていて、土日は特に警備の車が巡回している。私はたまたま知り合いがこのエリアに別荘を持っているので、問題ないと思うんだが、基本的には関係者以外の立ち入りは禁止されている。

レイクガーデン非経由の青いルートにも行ってみたんだけれど、合流している部分には鉄の扉が閉まっていて、ここからは到達できない。

星印があ浅間山荘で、地図では北側の道が下、南側が入口側になる。

よってレイクガーデンを抜けて3箇所(赤線の途切れているところ)から入るんだけれど、地図で見るよりは一本道でわかりやすいし、狭いながらも現役の道で、ナビにも道は出るので、特徴的なM字カーブの部分を覚えておけば、たどり着くのはそれほど難しくはない。入口側も車駐めスペースがあるのでわかりやすい。

お勧め(しちゃいかんけど)は真ん中のルートから、南に行きすぎて戻るルート。(地図の赤破線)

ここが入り口

最南部は一本道で、基本的にずっと登り道。その先の分岐をまっすぐ行けば下、戻る方向に登れば入口側にたどり着く。(破線は上ルートを通って、その後下側に行くルート)

他のサイトで目印扱いされていたトーテムポールは、分岐のあるところに複数個設置されているので、あまりアテにしない方がいいかな。

さてこの浅間山荘、事件当時は河合楽器の保養所だったんだけど、どこかのデザイン事務所に所有が移って(このときに増築)、現在は慈善団体の「正正会」が所有。薬物依存からの校正を支援したりしているようだ。本部が香港、つまり中国なので、思想的な意図を持って買い取ったのかな。インタビューでもなんか歯切れが悪かったし。まあでも現時点で廃屋にならずにちゃんと外観を保っているのはありがたいことではある。

ということで名残惜しいが次の目的地にGO。

急ぐ旅ではないので、車載のポンコツナビに従って走ってたんだけど、あまりの酷さにスマホのナビアプリに変更。

そういえば羽根のある信号機って久しぶりに観たな。

なんやかんや下道を堪能して第二の目的地、伊香保おもちゃと人形自動車博物館に到着。が、どうも様子がおかしい。

え?なんで既に本日閉館になっているの?昨日ウェブで確認しても時短しているって書いてないし、閉館時間の一時間半以上前だし、平日でもないし、彼女いないし、金ないし…

まあでも現実問題閉まっているのではどうしようもない。けどここまで来てそのまま帰るのも癪なので、途中で見つけた秘宝館らしき所に行ってみることに。

いきなり看板と入り口とでは名前が違うんだけど、「命と性ミュージアム」が正式名称らしい。

館内に入ると絶妙な微妙さ。(館内の撮影は自由)

秘宝館のようにエロバカに振り切ってくれればそれなりに楽しむこともできるんだろうけど、中途半端に真面目なので、キョドってしまう。おじさんこんな時、どんな顔をすればいいか分らないの。

笑えばいいと思うよ。

なるほど…

…いや、アカンやろ。

二階も何かマニアックな感じで居心地悪くてすぐ出てきちゃった。

ただ婦人科の診察台だけは、メカメカしていて格好よかった。

まあこの上に乗せられるのは確かにイヤだけど…

さて伊香保といえば、温泉偽装事件 温泉が有名なので、風呂だけ入っていくかと黄金の湯へ。

1000円ちょっとだし、受付のおっさんのやる気もなかったので、公共施設かなと思ったんだけど、伊東園ホテルズ、つまり隣の伊香保グランドホテルの併設施設らしい。あとどこ調べても「おうごん」なのか「こがね」なのかはたまた他の読み方なのか分からなかったんだけど、ウェブのアドレスで「こがね」だと判明。

まあ正直温泉の善し悪しなんてよく分からないので雰囲気が味わえれば充分。

なのでできれば瓶の牛乳、できればリンゴジュースかフルーツ牛乳が欲しかったなあ…。

風呂上がりにこの辺の名物でも喰うかと店を探したんだけど、パッとしたものがなくて断念。(なんかうどんとかそばとかしかないっぽい?)近辺の街まで足を伸ばすことを考えて色々観ていたら、土地勘のなさで油断していたけど、今日泊まるホテル(というかペンション?)は北杜市にあって、そこまで3時間くらいかかることが判明。

ホテルと違いあまり深夜にチェックインするのも迷惑かと思い、急いで移動を開始して、渋川伊香保ICから関越自動車道、藤岡JCT上信越自動車道に乗って佐久ICで降りる。鬼のように高いガソリンを入れて、かつ家で適当にメシをかっこんで、それからひたすら下道を飛ばして9時半に何とかチェックイン。

なんかバブルの頃に建てたスキー客用ペンションという趣の所で、老夫婦が営んでいるところ。なので余計に遅くなっては悪いと思って来たんだけど、近辺にコンビニもなく館内には自動販売機すらなく、オーナ夫妻はとっとと寝てしまうので、提督業を適当にこなしてから早めに就寝する羽目になってしまった。