あさくま

記念日なので久しぶりにあさくまに行ってきた。

あさくまといえば、我々の世代では「まあ高級レストランではないんだけど、そこそこの高級感のある店」であって、ちょっと特別な日に行く場所として、バブルの頃まではファミレスの走りとして結構繁盛もしていたし、イメージもそれほど悪くない店だった。その頃Tボーンステーキなんかは結構あこがれメニューだったし、貧乏人にはあさくまハンバーグ(エビのすり身が混ぜてあって結構独特の味)や学生ハンバーグ(その頃は学生ステーキと呼んでいた)なんかも用意されていた。西部警察で藤が丘店の窓を爆破とかもしていたな。

ところがバブルが終わることになると、不採算店を次々に縮小。個人的にはそれまでプラス方向に働いていた社長のワンマン経営も裏目に出始め、カニ売ったり迷走をはじめる。現在では時代に取り残された店として、年配客を中心に細々と経営しているというのがあらすじ。ホムペはあるものの長らく放置プレイだし、楽天にある通販ショップはステーキソース40袋で6,300円(賞味期限180日)と、個人客のことなんか何も考えちゃいねえ。八事店も新瑞橋店ももうないし、同世代が覚えている「アイスクリームに花火」とか「もろ味噌と柴漬けでライスおかわり」というのも店舗によりけりになってしまっている

んでまあ行ってきたのは鳴海店なんだが、ここはまだまともな方。ランチタイムのサラダバーもやっている。サラダバーとはいえ、パスタやカレー、スープに豚汁デザート完備なので、ビュッフェに近い。まあそれなりの値段も取られるんだが、問題は学生ハンバーグの味が落ちていたこと。いや、クズ肉つなぎで固めたものに旨いも糞もないというのは分かるんだが、今まではそれなりに絶妙なバランスで牛脂と端肉がマッチしていて、大人になっても学生ハンバーグ一本なのは私だけではないはず。それがなんか、かっすかすになって(´・ω・`) な感じでした。

あと、店舗案内を見ても色が違うのでフランチャイズ、というか多分よくある従業員に「不採算店閉店するんだけど、300万で買わない?」ってやつだと思うんだが、富木島店のファンキーさは異常。どこの店も外観は終わってるんだが、内装だけは何とか頑張っている中、富木島店は外観に恥じない内装で、ソファをガムテで補修とかデフォ。客から見えるところにドリンクの冷蔵庫があったり、田舎のジジババがやっている喫茶店そのもの。極めつけはモーニングの存在。あんな場所朝に行くことはないので確かめられないんだが、あさくまでモーニングが存在するのはここだけジャマイカ