寺内タケシ逝去

小林亜星に続き寺内タケシが亡くなった。また昭和が…って感じではあるんだけど、私が知った頃には既にレジェンド(という名前の腫れ物)になっていたので、それほどのさみしさもないし、近年の演奏はヘロヘロだったから、まあぼちぼちなんだろうなと思っていた。

この当時のミュージシャンって基本的に話を異常に盛るので、「寺内タケシジョージ川口の話は信用するな」というのが鉄則。だから、自ら語る伝説も結構眉唾なものがほとんど。

それでも怒濤のごとくロックが輸入された60年代に「日本には寺内タケシがいる!」というのは日本人としてのよりどころだったろうし、癖が強すぎて誰もフォロワーがいないけれど、オリジナリティのある奏法は彼だけのものだから、才能と枯れない熱意は常人の及ぶところでは無かったのは確かだな。

ブルージーンズのメンバーでは、宇都木裕と中村真也がかなり完全な形で寺内タケシ奏法を継承しているけど、やはりフォロワーにすぎないよな…。

異世界転生ものじゃ無いけど、今のバンドが半世紀前にタイムスリップしたら、演奏力だったら日本のトップになることは簡単だと思けど、寺内タケシだけは今でも敵う気がしない。

津軽じょんがら節とか運命が代表曲なんだろうけど、私はあえてこの曲を代表曲としたい。

R.I.P.