正ちゃん

うちの近くにね、とっても素敵な物件があって、あと数年熟成すれば立派な廃墟になる予定だった「パチンコ正ちゃん」

気づいたら解体されてたわ(´;ω;`) 飯田女学院なき今、期待の物件だったのに。

ググマの3D表示にすると写真が古くまだ営業中。

でも営業をやめたのは2005年と10年以上前。

休業のお知らせなのに吉日を使うのはまあパチ屋だから大目に見るとして、なんでそのまま10年以上放置されていたかというと、実はこの店パチンコメーカ「高尾」の直営店。なので閉店後はここを資材倉庫として使用していたので、この外観のままだった訳。なので厳密には廃墟ではないんだけどね。

「正ちゃん」ってのはもともと尾頭橋にあった八百屋さん。店先にパチンコ台を置いたところ、好評でだんだん台数が増えてきたので、1950年に三高企業という名前でパチンコ専門店「正ちゃん」を尾頭橋にオープン、同時にパチンコを製造するメーカー三高工機を立ち上げる。これが現在の「高尾」。(1979年に改名)だから直営店というか元々正ちゃんの方が先。1960年代には栄にサウナを含む総合レジャービルを自社で持ったり、愛知県外にも店舗展開をして、かなりぶいぶい言わせていたみたいなんだけど、そのうち先細ってきたようで、愛知県だけの展開に。


1969年の尾頭橋店。市電の停留所前という

好立地。

(写真は津島軽便堂写真館さんからお借りしました)

21世紀に正ちゃんは尾頭橋・豊明(サムと改名)・太田川・大治と4店舗が残っていたんだけど、いずれも10年以上前に閉店している。高尾ももともとマイナーなメーカな上に、カイジくらいしか有名な台がなく、パチンコ屋がつぶれるご時世で台も売れない。最近小規模な回収騒ぎまであったので、かなり経営は厳しいんだろう。

回収騒ぎのすぐあとに解体工事が始まったので、更地にして土地を売って、資金の足しにしようとしてるんだろうな。しかしこの場所大治のメインストリート沿いとはいえ、人も車も通らない片側一車線の道沿いでは、売れてもしれているんじゃないかなあ…

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