魚梁瀬森林鉄道

何度かネタにしているつげ義春ねじ式だけど、いくつかある好きなシーンの一つががこれ。

民家の間の細い径を鉄道が走っているというのが、とてもいい。シュールといってしまうと安っぽくなってしまうけど、夢に出てくる不条理世界(現実風味)という感じがたまらないんだよな。

ところでこのシーンは、モデルがあってここ。

輪廻のラグランジェの舞台となった、千葉県房総半島の鴨川からさらに少し南に下った、大海というところ。仁右衛門島の対面にある。

確かに構図はそのとおりだし、昔はこういう木造の家が並んだひなびた風景だったんだろう。

そして、今回このイメージにぴったりな動画を見つけた。

魚梁瀬森林鉄道を運転席から映したもの。こちらは高知県の山奥。

もうね、路地=線路というのがたまらん訳ですよ。しかもカラー動画で残っている素晴らしさ。現在この景色が、魚梁瀬ダムで出来た魚梁瀬湖の下に眠っていると考えると何ともいえない。この夢に出てくるような景色が昭和30年代初期にはあったわけで、実体験したかった景色だわー。(流石の私も生まれていない。)

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