ゴッサム()

ハイエンドオーディオ教ともいえる人々ってのは中々に理解しがたい。例えば「○○で音が変わる!」ってのは、物理的に何かがが変わる以上、何かしらの変化が起き、それが聴感に影響及ぼす可能性には疑問はないんだが、通常その影響はあまりにも小さく、変化がそんな明らかなら他に問題があるんだろと思う。それにありがたがって聞いているその音だって、エンジニアが無慈悲にEQいじっている可能性が高いわけで…。

んでまあ、ゴッサムっていうオーディオケーブルのブランドがあるんだが、この辺りが最近面白い。例のゆんゆんで有名な某ケーブル屋が「ゴッサム騙し」とか言い出しちゃって愉快爽快奇々怪々。

曰く、

 

具体的には、スイス製のゴッサム(Gotham)というプロ用ケーブルがドイツの音楽に合うだの、べルデンの最高峰、88760系のケーブルより良いだのと いうデタラメの噂を、オークションなどでまき散らして売る、悪質商法です。一度きりの取り引きであるオークションでしか通用しないほど、それは悪質な売り方なので、オークションは、特に警戒すべきです。

ゴッサム(Gotham)は、スイス製ですが、どこの国の音楽を再生するのがベストなのか、今も分かりません。どうやらその種の国は無さそうです。

ミニステレオプラグも、このケーブルを完璧なものにするため、米国からノイトリックのミニステレオプラグを取って製作しています。

 

だそうで。信者さん達のレポートも抱腹絶倒。カナレからゴッサムに変えたらハウリングが復活したとか、電線屋につたない英語で質問した答えをもって米国内の実態って言っちゃうとか。

それ以前にスイス音楽(?)には合うかもしれないとか、ドイツ音楽(?)にはノイマンだ!とか頭がくらくらします。そもそもスイスとドイツとオーストリアごっちゃにしている時点でかなり失礼。ノイトリックが高級品の代名詞として扱われているのにも草生えます。(もちろんクオリティが低いわけではないけど)

 

あと普通に社史とかに書いてあるんだから読めばいいのになと思う歴史。

戦後まもなく創始者がニューヨークで始めたのがゴッサムオーディオで、ノイマン製品の米国独占代理店。販売の時にマイクケーブルもつけようとして、オーストリアのメーカに作らせたものをつけた。んでまあこのケーブルがそこそこ評判が良かった。(オーストリアアメリカのケーブル)

創始者が引退するときに、販売権をスイスにあった子会社に譲り、ケーブル販売をする。(オーストリア製スイスのケーブル)

ドイツ統一後、ゼンハイザーノイマンを傘下に収めたため、ノイマンの販売権をなくした本社がなくなって、スイスの会社がゴッサム本社になる。

そうこうするうちに実際に作っていたメーカがベルデンに買収されるw

アメリカでの販売を再開。多分アメリカのメーカでケーブルを制作。(アメリカ製スイスのケーブル)←いまココ

もしメーカの国によって合う合わないがあるってのなら、もうこの時点でおかしな話ですしおすし。

ゴッサムの代理店も反論的なモノを載せているけど、こちらもかなり痛い内容。社名?の「シンセイゴッサムオーディオケーブル」って住所でググると「オーディオケーブル市場」って名前だった模様。それは別にいいんだけどさ、ストリートビューで見るとこう。

2012年版からずっとボカし入れているから、当事者申告によるボカし入れは明らか。高級オーディオのケーブル売るのに、軽トラが停まっている家賃安そうな店舗を見せたくないんだろうけど、もうこれだけで信用ゼロだよな。近所だから観に行ってみようかしらん。

あと、

 

ちなみにGothamとは、「New York City」の別名です。

 

ってドヤ顔で書いてあるけど、流行ったの150年前の話だし、今Gothamって言ったら、バットマンシリーズでのニューヨークっぽい架空都市ってイメージだな。ついでに言うと発音はゴッサムではなく「ガーサン」に近いし、「ゴダム」と書いてあることもある。

あ、でもゴッサムで知られてるんならゴダムに変えて、

「ニューヨークで生まれ、スイスで育ち、ヨーロッパを席巻したスーパーケーブル!ゴダム日本上陸!」

ってやったら頭の悪いギタリストとかが爆買いしそうだなw

 

 

 

 

 

 

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