乾電池で感電死(オヤジギャグです)

入浴しながら、充電中のスマホ使用で感電死相次ぐ

記者からコメント欄まで誰一人正確に理解していないところが凄いなと思う。(本文の方じゃなくて、「この記事へのコメント」がお薦めw)家電ライタは土下座レベル。

まず死ぬ可能性はあるし、絶対やってはいけないことではあるんだけど、これ結構死ににくいんだよね。日本で死亡例があまりないのもその証拠。日本人が全員賢いわけではないし、アダプタごと水没させただけで感電死しやすいなら、日本でもスマホ依存症の人たちが当たり前のように死んでいるはず。

確実に死にたいなら、充電器からスマホを抜いて、充電器の端子の両極に両手で触ること。濡れているので、人体の抵抗値がkΩから数百Ωまで下がっているから、例え二次側の5Vでも10mA程度喰らう。その程度でも手の筋肉は電流で収縮するから、そのまま離せなくなって心臓麻痺で死亡。(なので、電線などで感電している人を助けるときは、思いっきり足で蹴るのが定番。)まああいぽんにしろ泥にしろ、あの端子の一本だけ触るというのは実質無理。

一次側の100Vは、電圧が20倍だから更にやっかい。大した電圧ではないけれど、人間の内部抵抗の基準とされる500Ωで計算すると、(実際は濡れていてももっと抵抗値はあるけど…)200mA流れる。これは確実に死ねる電流だけど、これはあくまで両極を両手で持った場合なので、湯船にアダプタごと落としても、水よりアダプタの内部抵抗の方が低いので、100Vがそこから更に離れた人間の生命に危険を及ぼすとは考えにくい。

また湯船に浸かっている分にはそうなんだけど、片手でアダプタ、もう片手で水道管などを掴んでしまうとヤバイ。心臓通ると一瞬で発作起きる可能性あるから、そのまま溺死とかしてしまう。でもこの場合は漏電ブレーカがあれば働くから、0.1秒くらい心臓が耐えられれば生還ってこともあるかも。あと日本の商用電源はアンバランスで、片方が接地されているから、アメリカなどのバランス方式の電源に比べ、電圧が低い上に1/2の確率でセーフ(電源を掴んでも感電しない)だからこういう事故は起きにくいってのはあるかも。

いずれにせよ記事にある海外でも死亡例はかなりやらかしてしまったシチュエーションだと思う。むしろ「風呂場でアダプタ落下=死」というイメージ植え付けすぎると、アダプタが落下した時点で、気絶して溺死という事故が起きる気がする。実際、何も繋がってない電線を「これは高圧の電気が来ている」といって、肌に接触させると、電線による痛覚を感電と勘違いして気絶することがあるらしいし。

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