母に捧げるバラード

もう45年前の曲なんだが、海援隊の「母に捧げるバラード

福岡から上京して出したデビューアルバム「海援隊がゆく」が全然売れず、事務所からのプレッシャーの中、2枚目の「望郷篇」をリリース。このアルバムのB面最後に入っていたのがこの曲で、じんわり話題になり始めていたので、エレックレコードが1973年の年末にシングルカットして発売、1974年に大ヒットとなる。

比較的有名な話ではあるんだが、メロの部分は美輪明宏の「ヨイトマケの唄」のパクリ。

当時他のメンバーからも流石にまずいと言われていたが、大量に曲を作らなくてはいけなかった当時、このまま押し切ったらしい。この捨て曲が大ヒットしなければ、後の金八先生は生まれていなかったんだよなあ…。

ところで、厨房だった当時から気になっていたことがあるんだが、イントロのオルガンの音、明らかにピッチが低いところから上がってるよね?

マスタレコーダの立ち上がりかとも思ったんだけど、当時の録り方だと、少し前からテープ回して白味入れるから、ギリギリで録音開始したとも思えない。同じくマルチテープも、最初のカウントから余裕を持って回すから、ピッチが変わることはないはず。とすると、考えられるのは、オルガンの電源が瞬断して、トーンホイールの回転が落ちたということぐらいなんだが、これも考えにくいよなあ…。

…ということで、45年たった今でも謎なのである。

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