エモい?

今のところ自分では使うことがない言葉だけど、おじさんは未知のものへの恐怖心から、エモいはキモいのよ。まあキモいだって昔はちょっと違和感あったんだけど、(気持ち悪いの略でキモいなら、気持ちいいことにならないか?とか)まあ使いやすい言葉だし慣れた。

エモーショナルから来ている言葉なのに、なんでこんなよくわからない言葉になっているかというと、まずは音楽発祥の言葉だからだと思う。エモーショナル・ハードコアからだと思うんだが、ハードコアというかパンクなんて元々演奏力は重視しない感情音楽なくせに、さらにちょっと新しめの感じを出すためにエモーションなんてつけたもんだから、意味合いがふわっとなっちゃった上で、日本に輸入されちゃった。

そしてエモいという言葉が生まれて、新しい表現に飢えていたバンドマンや音楽ライタに広まり、現在にいたるって所だと思う。

でも意味がピンことない言葉は廃れると思うんだけどどうだろうね。生き残るにしても私の予想では、求人広告の「アットホームな職場です」と同じように、褒めようがないときに「エモい音楽」って呼ばれるようになるんじゃないかと思ってる。

あと今のところ耐えてるけど、「○○み」って言葉。普通の「丸み」とか「たわみ」などの名詞を形容詞化する「み」を、日本語として使わないものにまで発展させて面白気ってル最近のやつ。「分かりみが凄い」とか「人生というつらみ」みたいな使い方が、あまり好きではないんだけど、昔「どうよ?」って言葉が好きじゃないとか言ってたくせに、(2000年の7月にそう書いていたわ)今じゃ平気で使うから、「み」もそのうち使い出しちゃうかも。生暖かく見守るといいぜ。

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