727

727引退。

…といっても、新幹線から見える化粧品のメーカーとは無関係で(あれは創業者の誕生日から来ている)、飛行機の話。

私の母方の実家が宮崎だったので、子供の頃、大阪からいつもは(多分私の強い要望により)寝台列車(彗星)で里帰りすることが多かったんだが、飛行機で帰ることもあった。そのとき国内線で使われていたのが当時真新しかったボーイング727と737。

737は未だ現役で第四世代となっているベストセラーだけど、子供の私にはそのずんぐりむっくりした機体がかっこわるくて嫌いだった。

727は元々スマートな上に、エンジンが全部後ろという男気あふれる設計(今から見ると、よくバランスとれていたもんだなと思う…)だし、尾翼もT字型(垂直尾翼の上川に水平尾翼が着いている形)で当時のお気に入りだった。

727は、当時流行っていた(?)ハイジャック機としても有名。よど号とかは727だ。

アメリカではD.B.クーパー事件の時の機体で有名。1971年に起きたハイジャック事件で、単独犯で身代金を持って飛行機からパラシュートで飛び降りるという豪快な手口で、未だに未解決の事件となっている。

映画やアニメじゃあるまいし、ジェット機から飛び降りたら秒でミンチになりそうなもんだが、犯人が飛行機に関しての知識があり、通常の高度の1/3まで降下させ、さらにフラップを下げさせて、速度を300キロ強まで落とさせている。

さらに727の後部昇降口の存在。

ここから飛行中に飛び降りた。エンジンは頭上にしかないから、気流に巻き込まれることもなく、駒ヶ岳程度の高度(アルプス一万尺=3030m)だから、酸素マスクや大げさな防寒具も必要ないというね。インテリ脳筋すげえ。

ただ着地に成功したのかどうかは、犯人が見つかっていないのでわからないらしい。

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