扶桑と山城

カレンダー5月は不幸姉妹。

書いた人は不幸姉妹しか担当していないんだけど、山城はとても好み。

大正時代、初めての国産戦艦と言うことで、「ぼくのかんがえたさいきょうのせんかん」になってしまった艦で、何とか近代化をしようとするんだけど、機関部を主砲で挟むという構造だったので、機関の大規模改修が出来ず、低速のまま時代遅れになってしまう。火力を重視するあまり、砲塔を6基にしたせいだな。明治生まれの金剛(英国生まれデース)が近代化改修により30ノットの速力を得て、大戦中大活躍をしたのに比べると、何とも不幸な生い立ちだな。

扶桑型はよく違法改築と揶揄される艦橋が特徴。なんと50mで、戦艦大和の一番高いところより更に5メートルほど高い。非常に似ている扶桑と山城だけど、三番砲塔の向きが逆になっている。(比較のため扶桑の写真は反転してある)

砲塔を仰角がある状態で旋回することを考えると、扶桑は艦橋の下部をえぐり取ったような形にせざるを得ず、その結果として扶桑の艦橋のほうがより不安定な趣になっている。

でも伊勢日向より不幸姉妹の方が艦影は好きだなあ…。

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