B-PROJECT 〜鼓動*アンビシャス〜
イケメンアイドル10人という腐向けだけど、A&Rのヒロインもかわいいから萌豚も見てねっていうアニメ。
もし爆発的ヒットになったら、A&Rを誤解した子供が専門学校に罠にかかりそうだわ。まあそうヒットはしないだろうから心配いらないのかもしれないけど…
A&Rってのははアーティストの発掘から、レコーディングのディレクション、プロモーションまで手がける何でも屋さんなので、どんな弱小音楽事務所だとしても、新人が任されるポジションじゃあない。(しかも設定では自社ビルを持ち、複数の部署を持つ超大手事務所)小学生が旅客機のパイロットみたいな設定だ。
まあイケメンは歌うときに鱗粉を放出するような世界だからまあそれはいいとしとくか。
んで、新人A&Rの「つばさ」(音楽経験なし)がいきなりユニット名が「キタコレ」のレコーディングに参加。
『初レコーディングが、キタコレなんて運がいいよ、つばさちゃん。こいつらモメないからねえ。この時間からでもテッペン超えないと思うよ!』
…誰ですか?このおっさん。
初対面のスタジオクライアントにタメ口、アーティストをこいつら呼ばわりできる音響なんていないんですが…まあおそらくアニメの音響監督と区別がついていないんだろうなあ…
おそらくアフレコスタジオへは写真を撮りに行って、作画しているから、それっぽいものはちゃんと描けてる。なのでProToolsのわりとどうでもいいトラックカラーウィンドウが出っぱなしになってたり、
マイクはタッチェルコネクタの無印87だし、マイクスタンドがもう入手できないKeith Monksだったりするとか妙なリアリティはあるんだけど、
アフレコスタジオしか知らないから、ラージをニアモニタ(しかも2台)にしちゃったりする。
こんな無茶なセッティングは合歓の郷のレコスタくらいだろうw
低予算の場合、歌をアフレコスタジオで録ることもあるだろうけど、歌録りはアフレコと違ってテイク管理が複雑じゃないから、エンジニア+アシスタントってのがもうレアパターン。ピッチ補正でいけるか取り直しかの判断もあるし、だいたいエンジニア一人でなんとかするよな。
あとレコスタにしてはちょっと悲しく古いLA-40(初期型)があったりw
とりあえずレコーディング開始して、最初は順調に進む。
『調子ばっちり!このまま上下のハモリも録っちゃおうか!』
だからおっさん何者なんだよ。レコード会社のA&R差し置いて指示出せるなんて…
そして歌録りが突然暗礁に乗り上げる。
『う〜ん…、今のところもう一回ね。』
だからおっさん何m(ry
そして上手くいかずスタジオは重苦しい雰囲気に。
雰囲気の重さにU87も縮んじゃう。
数時間のハマりののち、ヒロイン覚醒。
『カキーンカキーンと他の音とケンカしてて…』
『もしかして、コードの中でハモりメロがぶつかってるってこと?!』
数時間だれも気づかないという無能。
『あー、ここ完全にぶつかってますね。』
指摘したのがまさかのアシスタントw
おまえ、コードも付いていないメロ譜みて判るのかよ!だったらなんで今まで気づかなかったんだ!w
譜面を拡大してみると、オケがAm7なのにC#のメロがあるってことなんだけど、
私にはその2拍前のE7もEm7に聞こえるんだが… メインメロをこの譜面通りに歌っていたら、ここもおかしいはずだろ。
『誰だよ〜こんな初歩的なミスしやがったのは!すぐ直すぞ!』
その初歩的ミスに気づけない無能定期。
…え?直す?
『星のように儚く〜月のように切なく〜』
ボーカルのメロのほう変更するのかよ!w
まあどうせ数万円の買い取り曲なんだろうけど、場合によっては訴訟レベルの改変だと思うんだが…
それになんで一緒に歌ってるんだ?ぶつかってるのはハモの方だけじゃなかったのか?アシスタントが覚醒してこっちもおかしいって指摘したのかなあ?
そしてテッペンで終わる予定が5時間押しw
Auto Tune様なら1分で補正できたのにな。こんなことに5時間分のスタジオ代とエンジニア代を払えるってさすが大手事務所だわ。
んでエンディング。
あのおっさん、レコーディングディレクタという謎商売だったのかw
きっと自らエンジニアもしちゃう業界でも有名な変わり者なんだろうな…
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