君が代

君が代って若い頃はなんか陰気くさい曲だなあと思っていたんだが、歳を取るとなかなか好きになってくる不思議。あの短さも日本ぽくっていいし、偉大な我ら!とか打ち勝て!って歌詞じゃないところもいい。

さらにフランツ・エッケルトの編曲が結構好き。

本来ニ長調の壱越調にハ長調で和声付けたから矛盾が起きて、最初と最後がユニゾンになってしまった外道アレンジだという意見もあるけど、エッケルトがそこまで考えていなかったにせよ、ユニゾンからばらけていって、最後に収束するというのも日本人の美意識に合う気がするんだよなあ。「こけの生す・まで」ではなく、「こけの生・すまで」と中途半端なところからユニゾンに戻るのもよい。これで最後にDsus4なんて持って来たら台無しだ。

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