解体六日目

取りあえず明日までに完了するの解体工事が少し遅れている気もするが、最悪でも工事完了から5日間余裕を見てあるので、何とかなるだろうと思っていたんだが、予想の斜め上のトラブルが起きるのがデフォルトの私の人生。今回もしっかりマイナス方向に振り切ってくれました。

昼前に工事している人から、「これ見て、凄いから間に合わない。」と言われた。日本語が話せるトルコ人なんだけど、取りあえず社長を呼んでもらって、状況の説明してくれと頼む。

程なくして社長がやってきて、「予想外の事が起きた。通常ではあり得ない。」というので、あー、工事遅れるって事か。まあ予想済みだし、ちょっと文句言ってOKするか…と思っていたら、「申し訳ないが、これ以上は見積金額では作業が出来ない。」と予想もしない言葉。

流石にいやいやいや、それはないでしょ。と言うが、相手は聞き入れず。

 

何があったかというと、バラシはじめの時、バールのようなもので壁に穴を開けて、石膏ボードの裏に防音シートがあるのを確認していたんだが、

解体進めていったら、なんとこの裏にまだ50cmくらい石膏ボードを張ってある事が判明。そこで解体業者がギブアップ宣言というわけ。

防音工事をするなら、通常なら石膏ボードと防音シートを貼って、数センチの空気層を空けて、さらにボードや吸音シートをという構造にするんだが、(防音窓もそういう構造)これを作った業者は何を考えたのか、60センチくらいの厚みを全て石膏ボードと防音シートでミルフィーユ状態で埋めていた。これじゃ何の防音効果もない単なる厚い(紙の)壁。

問題は石膏ボードは壊していく物なので、廃棄物がその分出る事。つまり当初見積もりの5倍近くの産廃が出てしまう。そりゃ業者も音をあげるわ。

もちろん、見積もりを出したのは業者だし、その線でやらせる事も可能かも知れないが、相手はギブアップ宣言をしているので、訴訟覚悟で明日以降来ないだろう。しかもこっちはこのまま放置したら家賃が発生するし、中途半端に壊した状態では営業も出来ないという人質とられたような状態。

さらに世間の景気が若干上向いているのと年度末で、解体業者や内装業者を今から手配したら一ヶ月以上はかかる事も考えると、このまま工事を続けてもらうしかない。取りあえず明日までは進めてもらって、明日工事見積もりを出してもらう事に。

あと一応仲介の不動産屋も呼んで状況説明。

 

もともと、大赤字の連続で、解体費用が出せないからここまで引きずってきたのを、出してきた見積もりなら何とか支払えるなと思って、思い切って廃業したのに…('A`)