いい人になりたい病

某所にて小屋管理みたいな仕事。最近Fランに多いこどもなんちゃらとか、社会福祉なんちゃらとかいう学部のセミナーみたいなものだったんだが、こういうの見ているとちと心配になる。

間違いなく学生たちはいい子ではあるんだが、英語的な意味でナイーブなのがかなり気になる。

例えばペットボトルのキャップを集めて途上国の子供達にワクチンを届けようとするエコキャップ運動についての発表があったから見ていたら、単にそれに参加することに満足しているだけのようだ。曰く「私たちは一年で○○個を集め、これは△△人分のワクチンに相当します。」らしい。

エコキャップ推進委員会とやらのページを見てみると、普通に「400個で10円のワクチン代ができます」って書いてある。つまりキャップ一つにつき0.025円。150円のペットボトル飲料を6000回飲むうちの1回分だけ寄付するのと同じ。もうこれだけでも寄付活動としては破綻してるんだが、洗ったり分別する手間、運賃、利用価値の低い再生品など、もうやってるやつは騙されているレベル。しかもこの委員会、会費は取るし役員にギャラも払っている。持ち込みが可能な産廃業者も多くあるけど、何のメリットも無しに受付するわけがない。

研究発表っていうなら、そのへんを調べて(といっても数分で可能)現状と問題点の提議、代替案の考察などまであって、初めて大学でやる研究の最低ラインと思うんだが…

だいたい「エコ」って名前に付いた時点で疑うのが基本だと思うんだけどなあ…