1945

広島原爆投下から66年。

以前にツイッターでこんなつぶやきを流したんだが、

58と聞いたらSMしか出てこないのが音響屋。国道とかかりゆしが付くのが沖縄人、EFとかキハが付くのが鉄ヲタ、伊って付くのがミリヲタ

まあ全部出てくる俺はなんなんだって話は置いておいて、最後の「伊58」の話。

伊というのは旧海軍の潜水艦に付けられた頭文字。(小型の呂と波もあった)まあそれの58号機ってことなんだけど、実はこの潜水艦、大戦末期やられる一方だった状況で、重巡洋艦という大きな獲物を撃沈している。このとき特攻兵器だった「回天」も搭載していたんだが、通常魚雷2本で沈めている。逆に回天乗組員は「戦艦の如き好目標になぜ回天を使用しなかったのか」と悔しがるわけだが… (当初攻撃したのは戦艦と思われていた)

で、その重巡洋艦が「インディアナポリス」実はこいつが広島と長崎の原爆の組み立て前の資材をグアム島に運んだ艦だったんだな。

残念ながら、資材を運び終えて帰途についている時の攻撃だったわけだけど、約1200人の乗組員のうちこの攻撃での死者が約300人。つまり900人が漂流状態に。

制空権を既に握っているアメリカ軍だったが、発見が3日後、救助がそこから5日間もかかってしまった。これにより、漂流で約600人が死亡。多くは炎天下に水も食料もほとんどなく、体力を消耗したことが原因だけど、一部はこの海峡に住むサメの餌食となってしまう。

艦長は救助されるんだが、戦後に魔女裁判的な手続きで、実刑は免れたものの左遷となり、後に拳銃自殺することになる。

10万人以上の死者を出した日本側と比べるべくもないが、悪魔の兵器だったことを裏付けるような悲劇がアメリカにもあったと言うことだな。

…まあその割にはエノラゲイの乗組員なんかは、その後英雄扱いでへらへらと生きながらえたんだけども。

 

ちなみに、このときのサメに襲われた話を元にしたのが映画のジョーズ