さて、またいちゃもんでも。

マイミクのgnoursさんが取り上げられていて知った丸山茂雄氏のインタビュー

ざっと読んでまず思ったのは、「あー、私もこういう痛い文章書きかねないな。」という恐れ。w

でも、実は「曲を短くすればいいんじゃね?」というエントリーを書こうとしていた矢先だったので、同意する部分は非常に多い。(だからgnoursさんとはちょっと意見が違う。)同意する部分は、プロが贅肉を削りに削ってクオリティの高い短い音楽を作るべきという点。2分の曲でも5分の曲でも名曲・好きな一曲で得られる満足度には変わりないわけで、曲は短くするべきというのには激しく同意。また、「ぢぢいの音楽感を今の世代の人たちにどうか」と気を遣う必要は全くないというのも最近思うようになった。なんでも認めすぎでカオスになりすぎたので。

>なぜつまらないのか??考えた末思い当たったのは、1曲が長すぎる、とことだ。「昔に比べると1曲がやたら長くて、印象に残るのはサビだけ。言い方は悪いが、サビ以外は付け足しみたいなものだ」

はい、違います。曲の長さとクオリティの低さは関係ありません。サビしか印象に残らない曲が乱造されているのは同意ですが。

>「CDショップのCDシングル売場のお客さんは減っている。つまり池の中に魚がいない。だが『着うた』という池には魚がたくさんいることが分かってる。ロック系、シンガー・ソング・ライター系の好きなユーザーはサビだけじゃ釣れないが、必殺のAメロ・Bメロだったら釣れると思う(笑)」

だが丸山氏のこの思いは、ミュージシャンに十分理解してもらえず苦戦中だ。「今は長い音楽全盛。みんな流行に乗っていて、人と違うことをしようとするミュージシャンがいない」ためという。

 「人のものまねばかりして、それでクリエイターといえるのか? とおれ個人的には思うよ。直接は言えないけど」

いや、直接言えよ。そういう立場にいるんだから。あと、着うたはフル以外は音楽として聴かれていないから、CDの売り上げとは相反するとは限らない。

>1980年代にCDが登場し、4~5分の楽曲でも音質劣化なしに記録することができるようになる。短い曲ばかりだった当時、一部アーティストが長い曲を作って個性を主張。やがて誰もが長い曲を作るようになり「長くて当たり前」になっていく。

はい、ダウト。面倒なので書かないが、80年代には曲はむしろ短くなった。70年代にあまりにもアーティスティックな方向に行きすぎた結果だ。またCD発売前後で明らかな曲の長さの変化は起きていない。ただこの頃から歌謡曲のイントロが8小節のものから16小節のものが増えてきたのは確かだ。

>「長くしたら今度は、すいぶん“タルく”なっちゃった。だから(短いフレーズで盛り上がる)“サビ”というのを作ろうか、ということになり、サビが発達した。その結果だんだんサビ以外が“付け足し”みたいになってきた。それが顕著になったのが最近で、その典型がラップ」

正しい団塊の世代のラップの理解ですね。劣化コピーのJラップwはその通りですけど。サビは昔からあったのはご存じのはず。長くなってタルくなったからサビが発達したんじゃなくて、サビ以外のクオリティが下がっただけですよ。

>「CDシングルの次のメディアは着うただ」と断言する。

(ノ∀`) アチャーやっちゃった…と思う日がそう遠くないと思いますよ。着うたは曲を知っているのが前提で成り立っているので、次のメディアというのは言い過ぎでそ。それよか激重でナビゲーション最悪のフラッシュ使った47のページを何とかしてください。

>「次の音楽メディアが何になるかという答えは、レコード業界が決めたんじゃなくてユーザーが決めた。だったらそのメディアに音楽を載せるしかないじゃない。音楽業界が生き残るにはそれしかない

えーっと、さっきそれはクリエイティブではないとおっしゃってませんでしたか?

>「昔はプロの作詞家がいて、短い歌の中に言いたいこと全部入れた詞を書いていた。今のJ-POPは、女の子が自分で詞を書いている。理由は印税が入って本人の収入になるから。詞の才能もないのに」

あー、これは激しく同意。確かにプロの作詞家にはとてもじゃないが勝てないなという作品は多いです。aikoの歌詞がすごいという人の感性が私には分からん。(好きというのは分かるけど)ちなみにZOXY DOLLにブサイクといわれて傷ついたというのも分からん。本当のことじゃん。だから笑いが起きたんだし。GO!GO!7188なんてアンコールが「ぶっさいく!ぶっさいく!」らしいぞ?ユウかわいいのに。

でもその割にはmf247にあるのはそういう曲ばっかりのような気がするんですが…気のせいですよね…('A`)

>「以前は才能のある人だけがプロになってレコードを出せた。でも今はそれほど才能がなくてもとりあえずレコードが出せる。その理由はCD工場が増えたから」

すまん、リアルにビール吹いた。CDを作るというのと、聞いてもらうというのは別だろう?レコードの時代から調子に乗った社長の歌が入った自主制作のものとか掃いて捨てるほどあったぞ。

>「総表現時代だから、誰もが1作くらいは名曲が書けるのかもしれない。でもアルバム1枚作るとか、2枚目が書けるかどうかというのは、かなりの専門的な指導とトレーニングが必要だよね」

これも激しく同意。私もよく「名曲を一曲作るのは実はそう難しくない。二曲目以降ができたら才能かものすごい努力。」と偉そうに生徒に話すことがある。あるあるネタは面白いが、それだけではお笑いは衰退するのと一緒で、「共感できる」「等身大」をやたら好む層(語弊を恐れずにいえば子供ってこと)にフォーカスした今の音楽業界はやばい。

>「例えば女の人は長い髪はばさっと切るよな。そうすると『お前振られたのか』と??おれも聞くけど(笑)。それぐらい同じことを続けたがる。違うことをするには何らかの理由を必要とする」

「私はネットやモバイルを使ってちょっと新しいことやってみたい、と思ってるだけ。だから曲を短くしてみた。女に振られたわけじゃないけど(笑)」

最後のいかしたギャグに体温下がりました。こういう事いわないように気をつけよ(・ω・`;)

でもなあ、海外ではある意味革命的なことが起きているのに(しかも、ちゃんとビジネスとして成り立たせている)、それを受けた日本の著作権ヤクザの人たちはこうですかCCCDのこともう忘れたのかなあ…。

だいたいCD売れないのはカスラックのせいだというのはもう火を見るよりも明らかでそ?ちゃんと利益が正当に分配されれば、ミリオンなんかでなくてもちゃんと生活できるアーティストがもっと増える。