照明都市伝説

キャロルの解散コンサートから42年。

まあ伝説のコンサートの一つと言っていいと思う。ヤンキーのカリスマのイメージが先行して気づかれにくいんだが、こんなぺらぺらな音でライブ演奏を成り立たせている演奏力は地味に凄いし、ソングライティングのセンスは日本人離れしているし、内海利勝のギターフレージングは、ピロピロ弾くしか能がないギタリストに爪の垢を煎じて飲ませたいほど。

まだチンピラだった館ひろし岩城滉一が会場整理(物理)をしていたり、若き日のアラーキーが写真を撮っていたりと色々と面白いんだけど、やっぱりリアルの火事がすごいw

アンコール最後の曲で使った爆竹が舞台セットの発泡スチロールに燃え移って、ご覧の通り火事になってしまったんだけど、観客の殆どは文字通り「熱い演出」だと信じて疑わなかったらしい。今だったら一面トップニュースになりそうな事故だけど、まあ大ざっぱな時代だったからなあ…

ところで、「日本で(照明の)目つぶしを最初にやったのはこのコンサートで、火事のトラブルで照明の方向が変わってしまい、偶然起きた事象。」という都市伝説があるんだけど、これは全くのデマ。

上でも言ったとおり、火事はアンコール最後の曲で起きているし、照明の位置が変わるほど燃え広がったのはコンサート終了後。さらにこのコンサート自体、イントレに2灯ミニブルを吊ってるから、すでに当たり前のものとして存在している。

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