ヤマハェ…

もう春かなと思っていたら雪が降った件。

発表はミクの日に合わせて昨日だったんだけど、実質報道リリースは今日のこの製品

ヤマハェ…

一応フォローしておくと、配信などに特化していて製品の出来としてはかなり良い部類。実売はおそらく1.5万程度(オープン価格って本当に不便)で、機能や音質などは十分。

まっとうなヘッドアンプ、その直後にデジタル化して、DSPでデジタルエフェクト処理、アナログに戻してミキシングしてミックス後アナログ出力+再デジタル化でパソコンへ送るという、ミキサとインターフェイス2台分の仕事をしている。配信などをするときにややこしいループバックも簡単にできるし、PC相手ならUSBのバスパワーでも動作可能。

さらにヘッドセット使えてファントム電源出せて、PCソフトでエディット可能なコンプ+EQとアンプシミュレータまで入っている。ということで私が普通に衝動買いしてもいいレベル。

でもこれ売れないだろうなw

配信とミクってあまり関連性ないし、さらに付属のミクが2ライブラリで39日間の限定使用だから、単純にちょっと長いデモ版と一緒。ベンダが考えている以上にデモバージョンって入れようという気にならないんだよね。ということは、配信側にもボカロ制作側にもアピールしないばかりか、せっかく労力を使って作ったミクの外観が邪魔。(ミクの付属しない普通のバージョンもある)ここなんかでも言われてるけど、ミクのキャラクター消費は確実に終わってると思う。

ターゲットは必然的に若年層になるだろうから、1.5万円ってのもそんなに安く感じないし、ギターなんかに比べると親なんかにも買って貰いにくい。

ちょっとえらそうになってしまうけど、結局これ便利商品であって、「欲しい!」って思う製品じゃないんだよね。「こんな凄いの作ったぜ!使い方はお前らが考えろな!」って製品(イノベーションとふりがなをつけるw)じゃない。無い物ねだりしているわけではなく、ヤマハはそれをやってきた。それがボーカロイドであり、DX-7であったはず。

今回のこれみたいに機能と価格がいい意味でおかしい製品もヤマハには多いんだけど、そういうのって結局ブランドにはならずに、音響製品で言えばベリとかCPに持って行かれるので、ヤマハにはもっと意識の高いw製品を作って欲しいなと思う。

あと、こういうのは意地でも3月9日に「発売」しないとダメ。拡散の相乗効果も見込めるのに、ちょっと欲しいと思っても5月頃出してたら忘れられてるって。

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